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ぶどう農家が実際に紹介。ぶどうの栄養と効能・種類について

ぶどうについて

秋のぶどうの代表格となるのが、ぶどうだ。最近では、色々な種類のぶどうがスーパーで気軽に手に入れることができる。だが、ぶどうのすごい所は種類の多さよりも、栄養価の高さだ。今回はそんなぶどうの栄養や効能・効果について解説をしていきたいと思います。

ぶどうの豆知識

ぶどうの歴史

ぶどうの歴史は古く、紀元前4000年から3000年ごろにはすでに栽培が始まっていたといわれてます。中近東からヨーロッパへと広まったぶどうは、紀元前200年頃に中国に伝来し、その後日本へと伝わります。

日本で本格的にぶどう栽培が始まったのは明治に入ってからですが、現在では山梨県や長野県、岡山県などを中心に50~60種類ほどが栽培されています。

ぶどうの種類

ぶどうは果肉の色で大きく三つに分けられます。ぶどうには欧州種と米国種という系統による分類がありますが、ここでは、色味(黄緑系、赤系、黒系)で分けます。

黄緑系

黄緑系に多いのが、渋みが少なく香りが爽やかな品種です。ナイアガラやロザリオビアンコなどが黄緑系の代表格でしょう。

赤系

赤系の特徴は酸味の少ない品種が多いことです。赤嶺(せきれい)やデラウェアが主に代表的な赤系の品種です。

黒系

黒系はコクのある味わいの品種が多いのが特徴です。ピオーネやキャンベル・アーリーが代表的な品種になります。

ぶどうの人気変遷

生食のぶどうが好まれる日本では、年々新たなぶどうが登場し、人気品種が変わってきました。赤系のデラウェア→黒系の巨峰へシェアを伸ばし、昨今では種なしで皮ごと食べられるシャインマスカットが年々支持を集めています。

ぶどうの栄養と効果・効能

ブドウ糖

自然界に最も多く存在する代表的な単糖類。動植物が活動するためのエネルギーとなる。脳がエネルギーとして利用できる唯一の物質なので、人体にも重要な栄養素です。

ビタミン

ビタミンはエネルギー源や体を作る成分ではありませんが、人体が健全に成長するために、健康を維持する働きをしています。つまり、ビタミンは他の栄養素を上手く働かせるための潤滑油のような働きですね。ビタミンは必要な量を体から生成することはできないので、食べ物から摂取する必要があります。

ミネラル

ミネラルは生体を構成する酵素、炭素、水素、窒素以外のものをいいます。無機質とも呼びます。ミネラルも体内で生成することができないため、食べ物から摂取する必要があります。

ポリフェノール

ポリフェノールはほとんどの植物に存在する苦味や色素の成分で、自然界に5000種類以上あるとされています。ポリフェノールは抗酸化作用が強く、活性酵素などの強い抗酸化作用を無害な物質に変える作用があり、生活習慣病である動脈硬化などの予防にも役立ちます。

有機酸

有機酸とは酸性を示す有機化合物の総称で、食品の中では、酸味を示す原因物質の1つである他、参加を防止したり、抗菌性も期待できます。有機酸の代表的なもので言えば、クエン酸・リンゴ酸ですね。

ペクチン

ペクチンは果物や野菜など植物の細胞壁に含まれる転園の多糖類です。植物の細胞や組織を支えているもののことをいいます。

アントシアニン

アントシアニンは眼精疲労回復、視力改善作用に、高い即効性が報告されています。目をはじめとする体の老化や種々の疾患に深いかかわりのあるとされている活性酵素を除去する抗酸化作用が認められています。

レスベラトロール

レスベラトロールはぶどうの皮に含まれており、植物が自信を守るために作り出した強い抗酸化作用を持つ防御成分のことです。レスベラトロールは廊下の原因と考えられている「活性酵素」の増加を防ぐ「抗酸化酵素SOD」を体内で生成することができる唯一の成分です。

まとめ

ぶどうには様々な栄養・効能があります。美味しく食べて健康にも役立つぶどうをもっと知ってください。