農業運営

農業は古くて新しい働き方

農業は、働いた時間だけ必ず収入になる時間給ではありません。作業スピードやその人の能力で収入が変わる能力給でもありません。年齢を重ねれば収入が増える年功序列柄賃金体系でもありません。農業は良い農作物をたくさん収穫し、それをお客様や企業へだし、換金できた成果でしか評価されません。

働いた分お金がもらえるわけではない

とても厳しいことですが、どんなに能力があってどんなに一生懸命働いても収穫の前日に災害にあうと、収入はゼロです。そういった意味でも、農業所得は収穫のせいか鹿ありません。

しかしながら、日本の会社では戦後から高度経済成長の間で年功序列型賃金が定着し、その成長が止まった後には、能力給や成果給など、一部違った給与体系が取り入れられてきました。そのおかげもあって、日本の労働者は安定した所得を挙げることができ、日本の経済は発展することができました。

しかし、その一般的な日本の会社の賃金体系や働き方を当たり前だと思い、「働けば働いた分だけ報われる」と錯覚して農業の世界に入ってくる人も多くいます。残念ながらそのような考え方の人が農業で幸せをつかむことはあまりありません。

日本人の給与は高度経済成長を通じて大きく飛躍しました。しかし、それは高度経済成長の恩恵であって、個人的な能力の向上ではなかったのです。それを自信の能力の向上だと勘違いすると、成果給しかない農業の世界では痛い目をみます。

自分のスキルを高めなければ収入が増えない時代

現在は経済が均衝していて、物価を考慮した実質賃金は上がりません。スキルを高めて働き方を変える必要があるのです。

私は自らの仕事のスキルを上げて、自分自身の人的な財産を増やし仕事について学び、主体的な働き方へ変えることで未来は開けてくると思っています。そして、働き方とは長い年月の間に農業の中で当たり前に繰り返させてきた働き方なのです。

これからは自らのスキルを高めることが必須です。農業に限らずですが、仕事に積極的に取り組んだ人のみが所得を増やせる時代になっているのです。