農業運営

ぶどう農家を目指す人必見!向き不向きを徹底解説します

ぶどう農家の方たちがどのような仕事をしているかわからない人も多いかと思います。そこでぶどう農家を考えているけど、具体的に何をしているのかわからない人向けにぶどう農家の仕事を紹介致します。

また、ブドウ農家にはどのような人が向いていて、どのような人には不向きなのかも合わせて解説できたらと考えています。

ぶどう農家の仕事内容とは

ぶどうは秋から冬にかけて収穫を行い、年明け後に来シーズンが始まります。

まずは肥料を撒いて、土を耕すところから始まり、剪定へと進みます。

順を追って説明していきたいと思います。

畑の管理

ぶどうの樹が埋まっている畑を管理する仕事です。

草刈りや、農薬の散布、ハウスの保守・整備などがあります。

夏場は雑草が生い茂ります。そのままにしておくと、害虫が発生する原因になったりしますので、草刈りは頻繁に行いましょう。

ぶどうの栽培管理

ぶどうをより良い状態でお客様のお口に運ぶためには、ぶどうの栽培管理をほったらかしにしてはなりません。

より品質の良い、また多くの収量を得るためには、人が手間を加える必要があります。

剪定作業もその一つです。剪定とははさみなどを使用して枝を切り、ぶどうの房を整える作業です。枝の剪定もあれば、実の剪定もあります。

ぶどうの収穫

初夏から秋にかけてぶどうが成熟を迎えてきます。

ただ、畑の場所、ぶどうの品種によって収穫時期が異なります。

ハウスの中に暖房を設置することによって、収穫時期をずらして、より高い単価で買ってもらうということもできます。(私の叔父さんもよっておりました。)

ぶどう農家に向いている人とは?

「でも私、農業高校などに通ってたわけではないんです。。」

大丈夫です。

確かに農業高校などに通っていた人とはスタートが違うのですが、プロ野球選手になるわけではないのです。

少々スタートが遅れたくらい大したことありません。

更にぶどう農家は他の業種から転職してこられた方がほとんどです。

これからぶどう農家を始めるにあたって最も重要なことを紹介していきます。

一つのことに対して熱中できる素質がある方

ぶどうを育成するにあたって、最も重要といっても過言ではないのが剪定作業です。

はさみを使って一枝、一房、一粒ずつ丁寧に処理をしていきます。

このような作業が何週間も続くことが多々あるので、一つのことに対して熱中できる方が向いているかと思われます。

人より集中力がある方や、忍耐力がある方にとっては天職かもしれません。

コツコツと同じ作業の繰り返しができる方にはぜひおすすめです。

ちょっとでも工夫をして楽をしようとする方

ぶどうを育てるには膨大な時間が必要です。

それゆえ、ブドウ農家は時間が足りません。

なぜなら、ぶどうに限らず作物は私たち人間に合わせてくれないからです。

どんなに頑張っても、一人の人間が処理する仕事量は変わりません。

楽をするの定義は難しいですが、例えばアルバイトを雇ったりして、自分は違う仕事をしたりすることも規模を拡大していく中では重要です。

また、ブドウ農家向けの本を読んだり、知り合いのぶどう農家の人を話したりして、今までの自分のやり方と照らし合わせ、どちらがより自分に向いているか考えることも重要です。

気配りができる方

気配りができる方はとても大事な要素です。

気配りができるということは、良く観察をしているということです。

ぶどうはとても繊細です。よく観察しないと病気が知らない間に発生していたりします。

そういった点に注意を払いながら栽培をしていかなければなりません。

ぶどうに気を配れる人の作ったぶどうと、ぶどうにも気を配れない人の作ったぶどう、あなたはどちらが食べたいでしょうか?

転職ならぶどう農家がおすすめな4つの理由

さて、ここからは転職するならなぜぶどう農家がおすすめなのかを紹介していきたいと思います。

自然に触れる仕事

ぶどう農家はハウスの中で栽培するという選択肢もありますが、小規模の場合は屋外での仕事になることが多いでしょう。

外での仕事なので、必然的に自然と触れ合う機会は多くなります。

デスクワークや対人での営業を行ってきて、それがストレスに感じている方には向いているかもしれません。

基本的に体を動かす仕事

事務仕事もありますが、基本的には体を動かす仕事です。

具体的には栽培管理や収穫がメイン作業です。

一般的にぶどう農家というとハードワークのイメージがあると思いますが、はっきり言ってそこまでハードな内容はあまりありません。

更に最近は農業で使用する機械の質も良くなってきました。

農業用の機械を上手く活用することで、体も心も楽に仕事に取り組むことができます。

残業が少ない

基本的に農業は残業が少ないです。

朝早くに収穫や出荷作業があるので、睡眠時間が必要で夜はしっかりと寝ないといけないからです。

また、照明などがない畑は、夜になると畑での仕事はできないですからね。

基本的に太陽が昇っている時間内で、仕事を終えることができる仕事です。

学歴社会ではない

私もぶどう農家を現在していますが、はっきり言って私は学歴は全く関係ないと思います。

体が健康で、強烈なやる気があれば誰でも成功することができる仕事です。

ただ、学歴は関係なくても、勉強しなければいけないことはたくさんありますので、そこは勘違いしてはいけませんよ。

ぶどう農家への転職で活かせる経験や資格とは?

ぶどう農家は基本的に資格がなくても転職できます。

ただ、合って損することはないので時間に余裕があればとっておきましょう。

大型特殊免許

畑を耕す時に必要なトラクターは必須でしょう。

大型免許があるとたいていの農業機械は操作できるので、農作業に慣れてくると取得すると良いでしょう。

もし、取得を考えているならば、雇用主に相談してみましょう。取得費用を出してくれるかもしれません。

営業経験

自分たちの収穫物を販売するために、売り込み営業に行くことがあります。

もし、自分でぶどうの生産だけでなく販売までするのであれば、お客様を獲得する力は必要でしょう。

ぶどう農家を行っている会社へ転職する場合は、生産活動は他の人がやってくれる確率が高いので、自分は営業のみに力を割くことができます。

どちらとしても、営業のスキルはこれから必須となっていくでしょう。

プロモーション経験

営業と同様にプロモーションの経験は、自ら生産したぶどうが安全で美味しいかをアピールする大切な活動です。

生産物はもちろんですが、食の安全が求められている昨今では私たち自身のプロモーションも大事です。

プロモーションの経験がある方は営業経験のある方同様、重宝されること間違いなしです。

経営経験

収納する人は後々独立する人が多いです、

独立後にはすべての仕事を自分でしなくてはいけないので、ぶどうの栽培だけでなくすべての作業全般の知識やがついているが前提です。

農業法人や農家としての経営方針を決めて進んでいかなくてはなりません。

その時に、もしあなたが経営していた経験があれば必ず役に立ちます。

農業自体、近年は多様化をしています。

時代の流れや経営感覚のない組織は失敗してしまう時代です。

ぶどう農家を始めるためにおすすめの本

ぶどう農家を始めるためには、まずぶどうの栽培の仕方を知ることが重要です。

ここではぶどう農家を始めるために必要な知識を養うことができる本を紹介します。

図解 よくわかるブドウ栽培



冬の剪定、芽傷、春の誘引、房づくり、摘粒、ジベレリン処理と一通り抑えるべきポイントが良く説明されています。ただ、栽培規模や品種の違いで管理が違ってくるのは、仕方がないことですが、大まかに理解するにはこの一冊で十分です。

 

シャインマスカットの栽培技術



「大粒・種なし・皮ごと」で食べられるシャインマスカット。栽培面積が全国的に増えており、いまだ高水準の価格を保ち続け、果物消費に大変革をもたらしているシャインマスカットを栽培するための本です。

私もこちらの本を拝見しましたが、シャインマスカットの品種特性や仕立て方、生育と栽培管理、長期貯蔵技術、更には整理障害・病虫害の対策などを徹底解説してます。

まだ育てる品種を考えていない方にはおすすめの一冊です。

ぶどう農家への向き・不向きのまとめ

今回はぶどう農家の向き不向きを紹介しました。

あなたはこれからぶどう農家を始めるにあたって、自分のどのスキルを活かして勝負しますか?

いずれにしても、どのような職歴を持っている人にも無限の可能性を見出せるのはぶどう農家ならではではないでしょうか?