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日本酒の賞味期限は?開栓前と開栓後の日本酒の違いと美味しく飲める期間は?

気になる日本酒の賞味期限は?

豊作男子のさくちゃんです。現在は関西のIT企業で働きながら、休日は農家を営んでいます。
忙しいですが、時間を作ってブログを運営しています。

さくちゃん
さくちゃん

食べ物を購入する際、「賞味期限」を確認する方は多いでしょう。

ほとんどの商品や飲料に賞味期限、または消費期限が表示されています。

ですが、日本酒に賞味期限の表示はありません。

正確に言うと、日本酒には賞味期限の表示義務がありません。

これはアルコールの殺菌作用によって、病原体による日本酒の腐食があまり進まないので、長期間の保存が可能になるからです。

また、WHO(世界保護機関)やFAO(国際連合食糧農業機構)が定めた「コーデックス」という企画は、”アルコール10%以上の食品には賞味期限の表示を求めない”という記載がありました。

ですが、代わりに「製造年月」については表示義務が課せられます。

こちらは日本酒だけでなくワインやウイスキーなども同じ理由で「製造年月」のみの表示義務となっております。

加熱処理賞味期限
通常の日本酒製造年月+約1年
生酒・生貯蔵酒製造年月+約6~7か月(製造保管の場合)

日本酒は通常、作られた直後と出荷直前で「火入れ」という加熱殺菌処理を行います。

この加熱処理を省いたものを生酒や生貯蔵酒と呼びます。

加熱処理がされていないので、菌が生きた状態です。よって保存期間あh火入れ処理をされている日本酒よりも短くなります。

飲んではダメなお酒(日本酒)

いくら賞味期限がないとはいえ、長く放置してしまったり、日光に長時間当たってしまったりしたお酒は黄色っぽい褐色に変化します。

こちらはメイラード反応というものです。

ただ変色したからといって飲めないわけではないです。濁ったように見えるのは、火落ちやタンパク混濁の影響です。

火落ちしてしまうと、日本酒の香りが劣化してしまいます。

タンパク混濁の場合は、見た目が悪くなりますが肝心の品質については問題ないので飲んでも大丈夫です。

ただ、あまりにも長く置いていると本当に味が変わり思っていたより苦かったり、すっぱかったりします。

最も重要なのは、その味の変化した日本酒が自分の口に合うかどうかです。

純米大吟醸や吟醸など種類別の日本酒のオススメ

未開封ならとりあえず飲んでみよう

未開封の日本酒であれば、製造年月が1年以上経っていてもまずは一口飲んでみることをオススメします。

もし、あなたが何らかの理由で日本酒を10年以上棚の中に入れていたのを忘れていた時でも未開封の場合は健康被害はないのでご安心ください。

製造年月が1年以上経っていた場合でもまずは「飲んでみる」

日本酒やワイン、ウイスキーなどのお酒は10年ほど熟成させるとまた違った味を楽しむことができるかもしれません。

日本酒の保存方法

直射日光や蛍光灯などの電気の光は絶対ダメ!

日本酒はデリケートなため日光や蛍光灯などの電気の光はすぐに品質劣化を起こします。

1時間ほど光が当たるだけでも劣化が始まります。

実は日本酒の一升瓶の色が茶色いのは、日光などの光を最大限に遮断するためです。

さくちゃん
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そのため、保存時には直射日光や室内の光を避けて保存してください。

開封後の日本酒は早めに飲もう

開封した日本酒はすぐに飲み切りましょう。開封後すぐに日本酒を飲み切るのが難しい場合はしっかり蓋を締めて、必ず冷蔵庫で保存しましょう。ただ、保存していたとは言ってもまずは匂いを嗅いだり、一口飲んでみてから飲めるかどうか確かめてください。

まとめ

日本酒の賞味期限に関して今回は記事を書きましたが、開封前の日本酒なら保存方法さえしっかりしておけば大丈夫です。

冷蔵庫にそのようなスペースがない場合は、棚や押し入れの奥など一年を通して温度の変化のないところで保存しましょう。

開栓後の日本酒は、蓋をしっかりと締め、冷蔵庫に入れましょう。

開栓したのなら、できるだけ早めに飲みましょう。